アナタ腐ってますね

社会人腐女子なんだってさ

沼は病室で推しはお薬

大変お久しぶりです、わたしです。

 2年近い沈默を経て綴っていこうと思います。

一昨年も色々と大変でしたが、去年はひときわ深い底にいました。思い返せば年単位で眠れていませんでした。元々寝ることが下手なところはありましたが、まったく眠れない日が数日続いたり良くて5時間(ただしその間に5、6回起きる)、平均4時間以下(その間もやっぱり複数回起きる)程度で始めは気にしてなかったのですが、やはり限界がありました。体力はもちろんですがなにより心がどうにもならなくなり、なにをしても不安が付きまとうようになりました。去年の始めに海外旅行に行ったのですが、突然くる不安に楽しい気持ちが蓋をされてしまったり、集中力がなくなったり。それから記憶がごっそりとなくなることもよくありました。不眠やそれによる抑うつが日に日に増していき、意を決して通院も始めましたが、結果的にそれが上手い方向にいったのかというと今でも分かりません。朝起きれなかったりして職場にも迷惑をかけましたし。そんなこんなで夏も過ぎようとした頃、職場で倒れ、ああもうダメだ、今まで思ってはそんなことはないと振り切ってきた死や消えたいという思いもいよいよ否定しきれなくなりました。実はほんの少し行動に起こしたこともありました。秋も終わり、冬が訪れ、少しだけマシになってはきたけれどそれでも整わない体調に疲れきり、押し殺しながら過ごしていたある日わたしはふと思いました。

映画、観たい。

ライビュもあんまり行かないし、外で映画も年に数えられる程度。そんなわたしがふと思いました。

友人と外出する用事があり、その用事も昼には終えるため、その後どうしようかと相談していた時のこと。何故かそんなことをふと思い、ぽつりとつぶやいたわたしの一言に友人はこう返しました。

「ハイローでも観る?」

 

なんでや。

 

たぶん、彼女も何気なかったのでしょう。わたしはその時特に返事はしなかったし、まったく興味もなく実際当日はうやむやにいつも通りなんやかんやで時間が過ぎていくと思っていました。しかし、彼女の投げかけも軽かったわりに当日なんだかんだやたらと押してきた。まあ、そこまで言うならと観てみることになりました。ただ、ここで問題がひとつ。

この映画のタイトルにはファイナルミッションという題が付けられ、テレビシリーズを経て映画4作目である。対してわたしたちは、

ドラマも映画もなーーーーーーんにも観たことはない。

そう、なにも。

そのくせ、映画館に行く前たまたま寄ったアニメイトでオンリーショップがあり衣装の写メまで撮っていた。

だが、予備知識ゼロ。

なんもしらない。

もちろんEXILEのことも、なにも。(わたしは中学生の頃からメンバーが50人以上いると思っていた。津々浦々に支部があるとおもっていた。)

2.5次元においてよく観る俳優がちょこちょこいるくらいで、あと知っていることといえばあの人が彼に向かって初めまして、と言い放ち我々某ミュージカルファンが一斉に牙を剥き出しにしたことくらいである。未だに根に持ってるけど、まあそれは置いておいて。

「よく分かんないわ。ちゃんとも(廣瀬智紀さん)どこにいるか探そう!ちゃんともクイズしよ!」なんて言いながら普段は買わないポップコーンを買いつつ劇場へ。そのポップコーンも退屈防止という舐めプ野郎でした。

その程度のわたしたちが現シリーズの最終章といえる映画を観たらどうなるか?

 

 

どちゃくそハマった。

 

 

内容としては全然わからなかった。なんかいきなりクライマックスで最後までクライマックスだった。でも、わたしたちはとてつもなく興奮していた。静かにテンションが高かった。

個人的な感触としてはキンプリに似てた。なんかよく分かんないんだけどめちゃくちゃ脳血管焼き付けてくる感じ。全然分かんないんだけどどちゃくそハマるやつ。

 

〜以下より腐りきった女たちの思考が出ます〜

 

 

 

 

「とりあえず、トリキ行くぞ。話はそこでだ」

映画館を後にいつもの店に駆け込んだ。映画館ではとても口を開けなかったから。でも、どうしても語りたかったことがあった。これを語らなくては気が済まない。わたしは生ビールジョッキ片手に彼女に語りかけた。(アルコール大好きマンのわたし、久々の酒だった。ちなみに酔ってはない)

「あのひと、めっちゃシコい」

「それな」

即答。

そして即座にネットを開く我々。えっ、あのふたり二桁あるの?こっちは三桁?やばない?大手じゃん。

 

話はわからないところは多かったが、それでもたしかにわかった。

性癖ど真ん中。

そして、

個性の殴り合い、大好き。

顔の良い男、大好き。

顔の良い男が抱える闇、大好き。

こんなん脳みそドロッドロに溶かすに決まってるじゃないですか、社長。

正直、社長についても2.5おっかけ女としては2.5によく出る俳優がたくさんいて、かつ彼の事務所のひとが主演の某舞台2作で色々とあり、色々荒れたのを観ていたので良い印象はないんだけど、性癖に従順なのでその件は別の引き出しにしまっておいた。オイオイオイオイあの事務所、2.5おっかけの情緒乱しまくりだなあ。

まあまあまあまあまあ!とにもかくにもだ!

どちゃくそハマったわけです。 

翌日休みで1日挟んで2連休だったのでやることはひとつだよね。

レンタルできるもの全てフルマラソン

これです。

これしかない。

1日かけてシーズン1→2→ザム、と順調に履修しました。ちなみにレッドレインは雨宮弟のオンナとなった友人から「絶対泣くから一緒に観て!」と言われ、一旦履修停止。後日、我が家で上映会しました。あいつは人の足に寄りかかって寝ました。(わたしの足を)壁だと思え。

その後、応援上映があると知った我々は複数回乗り込みました。

1回目はオタクぶるっちまってさ…初動が遅れたのですが、ありがとう松竹から始まった時点で「なんだよもー、馴染みあるスタートダッシュじゃーん」と安堵の息を吐き、冒頭のシーンで

\九十九さん聞いてる?/

\ちゃんと話し聞いといて!/

でようやく波に乗れました。こなしてやるぜ、このビッグウェーブを。

その結果、

友人と「スモォォキィイイイイッ!」したあとにわたしがしかさず

\ナイスショット!/

したら「こいつまじ信じらんねえ…」って顔されました。

実際言われた。情緒不安定かよって言われました。言いたかってん。

っていうか、彼はすごいね!雨宮弟!わたしのお好みではないんですけど、思わず言っちゃうもんね…。顔がいい…って幾度となく言ったもんね。横顔がすごい。造形がいい。

そんなこんなでハマってから2週間、ツイッターでは同じ回の応援上映にいたひとから強火扱いを受け、気がつけば友人とふたりしてFCにも入り、そして1ヶ月も過ぎて……

あれ?鬱は?夜寝てる?

 

元気になってる。

 

そう、ハイローのおかげでメンタルが持ち直したのです。

沼ってすごい。

友人は脳にキいたんだ…と言い、先輩は薬効だねと声をかけてくれました。

さて、ここでタイトル回収です。

というかタイトル通り。

わたしが精神科で数年働いていた中で感じていたことと今回の自分を振り返って、ちょっと真面目に考えました。

沼という病室で療養し、推しというお薬を摂取することで感情を取り戻し、喜怒哀楽を表出することができるようになったことで活動と休息を図れるようになりました。今までのオタクライフで何気なく繰り返していたことですが多分生きるってこういうことなのでしょう。何気なくやっていたことが何気なくなってしまうことが症状です。それは身体でも精神でも変わりません。何気なく息を吸って吐いていたのが何気なくなってしまって、ほらほら!吸って!吐いて!となにかひとつ挟まないとできなくなってしまう。でも吸って!吐いて!と思えば思うほどできなくなってしまうものです。寝よう寝ようと思えば思うほど眠気が遠ざかってしまう、そう行った経験は少なくはないでしょう。今回のわたしはまさにそうでした。そんなわたしがハイローに出会って楽に呼吸ができるスペースを見つけられて、推しを眺めているうちにだんだんと力が抜けて瞼が重くなったんだと思います。出会えた奇跡に乾杯。

  

 そして、今年の春を目前にした頃オンリー参加した。

 

ちがうの!ちょっとそこも言わせて!

具合悪かった時にペン握れないどころか集中して座ってもられなくて、サークル申し込みもしてたのにおじゃんになっていまして。同人…むり…なんもかけない…くそだ…と凹んでたんです。ベッコベコです。それまでは去年は2〜3ヶ月のペースで本出していたのに。遠征のイベントの予定もあったのに全部パーに。それをね、ハイローはこれも救ってくれたの!初めて映画を観たその日の夜中、友人からのLINEでイベントがあると知り、少し悩んだけど「なんか描けそうな気がする!」と12月末に申し込んだの。でもやっぱり忙しくて、脱稿したのイベント前日。笑える。でも、それでも脱稿して、本も出せた。当日までめっちゃ忙しくてしまいにゃ寝坊したんですけどね!着いたらつはものどののゆめのをあと見た感じ。わたしもつはもののはずだったんだけどなあ。がはは。

でも、余裕が出てきたのと物の考え方に力が抜けたのも本当。

2.5も大事な大事なお薬だけど、今回はセカンドオピニオンを受けたことが転機になったのかもしれない。

転職も終え、夜勤もなくなり生活リズムが平坦になってきたので少しだけ前よりもゆっくり行こうと思います。

 

よし、今日も推しのハッピーを全身に浴びて生きていくぞ。